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■国を背負った戦い A.D. 2091、強国の戦争疲弊とコンピュータの発達により、 紛争の勝敗を「国際電子裁判所」による「模擬実験」に委ねる条約が国連にて締結された。 時を同じくして、謎の企業「Godbook Inc.」が誕生。電子カードゲーム「WAR OF BRAINS」が発表された。 「国際電子裁判所」が「模擬実験」の要素の一つとして公開していた「The strategy」。 これが「WAR OF BRAINS」での各国の成績を参考にしているという噂が世界各国に爆発的に広がる。 各国は 「WAR OF BRAINS」での自国存在感を重視。軍事予算は「WAR OF BRAINS」に充てられ、強力なカードは裏社会の国際通貨となった。 戦争はカードゲームに形を変え、軍事力を持たない国に「WAR OF BRAINS」という武器を与えた。 電子戦争時代の始まりである。 ▽コメント 電子戦争設定は失敗だったと思う - 名無しさん (2018-04-10 08 17 51) 名前
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261 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/25(水) 22 09 49 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編10 1/2 ――1 機能性だけを優先させた調度の整えられた部屋。 その壁に嵌められた巨大な窓ガラス、その向こうに広がるのは海、そして港。 それを男が眺めている。 背広ではあったが、民間人と云う訳では無い。 防衛官僚だ。 それも、現防衛次官の懐刀とも言われる人間だった。 両腕を組んで、港を眺める。 港では、漁船の群れが岸壁に固定されていた。 食料確保の問題から、漁船には優先的に燃料が振り分けられているが、それでも燃料の絶対量が足りない為、 出港出来るのは極一部の漁船だけであった。 だが港は閑散としてはいなかった。 巨大な船団が、港へと集結しているからだ。 それは、メクレンブルク王国への増援部隊の輸送部隊だった。 中心に位置するのは、空母にも似た平たい甲板一杯に重機材を載せたおおすみ型輸送艦3隻だったが、 今回は、それのみならず派手な塗装が行われた民間の大型フェリーまで動員されていた。 運ぶのは、北部方面隊から抽出された戦力であった。 第2師団を中心に、第1戦車群及び第1特科団によって構成された 第二次メクレンブルク支援群 が 運ばれる予定であった。 無論、航空部隊向けの大量の燃料輸送やら、石油搬出用の機材などをも輸送しなければならない為、 1回の輸送で全ての人員と機材とを運べる訳では無いものの、それでも普通科連隊と戦車連隊の各1個は、 全部隊を一括して輸送出来る予定であった。 「壮観だな」 山椒魚かひき蛙かと云った横に広がった外面の防衛官僚は、その外観に相応しいふてぶてしさと、 不遜な口調で笑った。 その後ろに控えていた女性秘書が整った眉を僅かに動かした。 防衛官僚との付き合いの長い秘書は、その語調に何処かしら嘲る口調が含まれている事に気付いたのだ。 「?」 その事に気付いたのだろう。 防衛官僚は、後ろも見ずに言葉を発する。 「埒も無い話だ。それもツマラン種類のな。それでも聞きたいか?」 「はい」 静かに肯定する秘書に、防衛官僚は少しだけ目じりを下げて、仕方が無いと言わぬばかりに続けた。 「あと何度、このような規模の船団をこの港から出す事になるのかと思ってな。国家戦略無き状況で 交戦状態へと陥り、その果ては見えない状況だ」 「一応、停戦状態が結ばれています」 「停戦? 恐らくは直ぐに破られるだろうな」 「何故ですか? わが国から手を出す事はあり得ないと思いますが」 戦前ならばいざ知らず、戦後は平成の軍隊――自衛隊の将兵は上から下まで国家国民、その代表である 文民政府の指示には絶対と言って良い程に従うのだ。 栄華栄達を求めて、戦争を引き起こそうと暴走するなどあり得ないのだ。 ならば敵はと言えばどうだろうか。 大協約 第14軍団は、 第一次メクレンブルク支援群 によって散々な目にあっており、自分の側から 交戦を仕掛けてくるとは思えない。 そう秘書は見ていたのだ。 だが防衛官僚は、口の端を歪めて笑い答えた。 見方の違いだ、と。 「この世界で破格と言って良い程に巨大な船が40隻近く航行する。その意味を相手はどう見る」 「増援」 「そうだ。優勢な側が更なる増援を受ける。そうなれば益々勝てなくなる。ならば――」 262 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/10/25(水) 22 10 25 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編9 2/2 「――やるならば今、ですか?」 「恐らくはな」 日本の国是が云々とは秘書は口にしない。 今の平和主義を国是とする日本の性格を知る国家組織は、この世界には居ない程度の事は理解していた。 誰も彼もが、説明をしても尚、“帝國”と呼ぶのだから。 「………結局は、あの外務官僚が正しかったと云う事でしょうか」 平和の為には増援を行っては成らない。 そう主張し、外務省を追放され、果ては公安警察によってその身辺調査が行われている元官僚が。 しかし、防衛官僚はその論をも否定する。 あの馬鹿は論外だ、と断言する。 「目的の為に交渉するならば良いだろう。だがアレが考えていたのは、外交交渉をすると云う事だ。 それが平和であると思い込んでいた。戦争も外交も同じ政治の延長でしかない事を忘れてな」 TPOを弁えない救いようの無い平和主義者だと言う。 「ではどの道………」 「ああ。戦争だな。馬鹿馬鹿しい話だが仕方が無い」 傲岸不遜に言い放つ防衛官僚。 ある意味で自己否定にも繋がる言葉であったが、そこに些かの翳りも無い。 防衛官僚は、戦争を否定する積もりは無いのだ。 只、効率の悪い戦争と云うものが、好みでは無い。 それだけであった。 ――2 日本を立った大船団を最初に察知したのは、ワイバーンを用いる事で帆船としては頭1つ抜け出た 広域哨戒能力を備えた竜巣通報艦バトラーであった。 艦の後部。 比較的広い場所を与えられた魔法通信室で、哨戒に飛び立ったワイバーンから報告が上がってくる。 巨大な遠距離通信用の魔法石の前に座った通信士官。 整った美貌だが、何処かしら冷たさを漂わせているが、今は些かそれが崩れていた。 『信じられない大船団だ。繰り返すぞ全て動力船、数は20を超える。見渡す限り“帝國”船だ!』 「判った。戦闘艦は何隻居る? 戦艦は居るか!?」 『大丈夫。戦艦は居ない。Yamato級もKongou級も、Husou級も居ない。小さなフネばかりだっ!』 「気をつけろよギルバート」 『任せなさいって。エゼン家はワイバーンを落とした事がないのが自慢なんだぞ』 「調子に乗るな馬鹿! 無事に帰って来い」 『了解了解。んじゃ、通信終わる。後でな』 何とも言い難い、竜騎士との通信を終えた通信士官は、報告のあった情報を纏めると、艦長の下へと向かった。 “帝國”はやる気なのねと呟きながら。 防衛官僚の予測は正しく実現していた。 これが後に第二次メクレンブルク事変と呼ばれる戦いの始まりであった。
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949 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/09/21(木) 22 34 04 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編1 1/3 ――1 浦賀水道。 そこは平成日本の頭脳にして心臓たる東京の表玄関であり、かつては数十万tを超える超大型船が 行き交っていた海の銀座であった。 だが転移して以降は、僅かな漁船が漁に出ているだけであった。 その浦賀水道に、護衛艦むらさめの先導を受け、1隻の帆船がゆっくりとした速度で進んでいた。 マストトップには旭日旗が翩翻と翻っている。 だが日本政府の、日本国籍の船では無い。 ボルドー王国、“帝國”侯爵位を持つメディチ家の船であった。 船名はザラ。 “帝國”の技術援助を受け、メディチ家の象徴として建造された鋼製帆船であった。 艦齢既に60を超えようかと云う老婆であったが、良く手入れされたその船体には、経年劣化による 疲れは見られなかった。 「これが“帝國”か!」 甲板で感嘆の声を上げたのは、身なりの良い若者だった。 東京湾入り口からとは云え、その巨大さは理解出来た。 どの列強の王都と比較しても、まだも壮大に見える都――帝都。 御伽噺で聞かされていた、その都へと足を踏み入れるのだ。 好奇心と冒険心に溢れる若者にとって、それは何とも心躍るものであった。 「流石は『眠ること無き都』と伝説に謳われただけはある……………が、些か閑散とした風ではあるか」 小首を傾げて言う若者。 その背に、老境の人物が笑む。 仕方があるまい、と。 「この都は全てが油で動いて居るのだ。今のような時に動ける筈も無かろうさ、なぁロベルトや」 若者の名はロベルト・バルディニ・メディチ。 メディチ家の若手商人の中では、最も冒険的な人物として知られた人間であった。 「竜も魔道も無しに、この都はある訳ですか」 「そう聞いている」 「………子供の頃に聞いた話では、信じられましたが、この威容を見れば、信じられないですな」 列強の諸国家で、都を動かしているのは竜による物流と、魔道による通信なのだ。 それが無いと云うのは、若者の持つ認識からしてはあり得ない、信じられない話であった。 「全てが世界の外にある。そう考えてよかろう」 「その様なもの達との交渉。大殿様は恐ろしくはありませぬか?」 「付き合ってみれば、ナニ、普通の人間だったのだよ」 そう楽しげに口元を緩めた老人の名はコジモ・メディチ、メディチ家の前当主であった。 メディチ家とは、ここ100年の間でも有数の波乱万丈な歴史を刻んだ家であった。 70年前には只の交易商人で、それが“帝國”の出現によって機を得、ボルドー王国を興し、そして、 その消滅と共に王権を喪ったのだ家なのだから。 そして同時に、富豪としてもしられた一族だった。 “帝國”の対外貿易。 それを独占していたのだから。 世界に類の無い商品を扱う事で、莫大な富を築いたのだから。 だがそれ故にメディチ家は、 大協約 に狙われたのだ。 ガルム大陸北部に侵攻した 大協約 第7軍団の最終目標として。 近隣の邦国は尽く平らげられ、そしてボルドー王国は戦火を交える事なく膝を屈した。 邦国の中でも有数の精強な軍を誇っていたにも関わらず、である。 そのお陰で、メディチ家は一族郎党が皆殺しにあう事は無かったが、当時の国王の命と王位、そして 国庫では無いメディチ家の財産の殆どを手放す事となったのだ。 こうして王族から一介の商人の身へと戻ったメディチ家は、没落してもおかしくはなかった(実際、 大協約 側は、そう判断して無視した)が、王家として、そして“帝國”の対外貿易を一手に引き受けた 交易者として培った資産――人脈や信頼が霧散した訳では無かったのだから。 こうして只の商人となったメディチ家は、“帝國”消滅後の混乱も乗り切って、繁栄し続けていたのだ。 そう。 今、平成日本を訪れる理由も、王権への復権よりも、商売が為であった。 950 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/09/21(木) 22 34 41 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編1 2/3 かつて“帝國”は絹をボルドー商人へと渡した。 その絹の独占販売は、莫大な富をボルドー商人に、メディチ家に与えた。 だからこそメディチ家は、ボルドー王国の親メディチ家系豪商を糾合して平成日本へと向かったのだ。 メディチ家は“帝國”の身内――上級爵位を持っていたが故に知っていた。 “帝國”の弱点、その強大な国力をと莫大な国民とを護るには、国土が余りにも小さ過ぎると云う事を。 そして、この世界に出現した時には、特に食料に乏しいと云う事を。 だから自らの持つ流通ネットワークを通して、数多くの国から莫大な量の食料の手配を命じ、それを 手土産に“帝國”に渡ったのだ。 無論、 大協約 に反するが故のデメリットは存在する。 列強が尽く参加し、中小国家も大多数が参加している 大協約 に反する事の危険性は軽いものでは無い。 最悪、帝國支援罪に問われてしまっては、商家の存続どころか命すらも危うい。 その事はメディチ家とて、“帝國”邦国の元王家として知悉してはいた。 故に、“帝國”復活の第一報から暫くは動く事は無かった。 再び現れた“帝國”が脆弱であり、 大協約 に対抗出来ぬ程度の弱い国家であった場合には見捨てて しまえば良いと判断していたのだ。 だからディチ家は、第1次メクレンブルク事変に関する情報をかき集めていた。 メクレンブルク王国や周辺に人を送り、更には 大協約 第14軍団からも情報を集めた。 故に、中立の立場にあったもの達の中では、誰よりも早く知ったのだ。 強大にして精強。 ロディニア大陸に於いては列強の軍すらも凌ぐ程の装備を持った戦力集団たる 大協約第14軍団 が、 数的優位であったにも関わらず、完膚なきまでに敗北したと云う事を。 それも、圧倒的な寡兵で、である。 新しい“帝國”も強い。 それが判明したとき、決断は下された。 「“帝國”に組し、儲けるべし!」 食料の輸出だけでは無い。 必要であれば、彼らの世界進出すらも協力しよう。 “帝國”は、積極的に国家の拡大を図っていたのだ、この“帝國”とて同じ轍を踏む可能性は高い。 それに積極的に参加すれば、メディチ家の影響力は、更に拡大出来るであろうから。 もしかしたら、王家に戻る事も可能かもしれない。 ロベルトは一介の商人として、世間を相手に商う事に面白みを感じる若者だった。 王族も貴族も市民も、金の前では等しく平等だからだ。 だが同時に、思うときもあった。 貴族相手に商売するならば、チョイとばかりハッタリがあっても良いな、と。 そう爵位と云う。 貴族として得られるもの――立派な邸宅にも、豪勢な食事にも、優雅な服にも興味は無い。 だが、その称号が商売を楽にしてくれるなら帯びてやっても良い。 そんな若者らしい矜持を胸に、ロベルトは東京を見ていた。 ――2 メディチ家を代表としたボルドー商人の来訪に、日本政府は衝撃を受けていた。 正直な話、この世界の国家は、メクレンブルク王国の様な日系の国家を除いて全てが反“帝國”、 反日本が基本的なスタンスであろう認識していたからだ。 否。 日本政府のみならず、 会合 の面々、その多くも反日――とまで積極的ではなかろうとも、少なくとも 日本との積極的な接触を図る事は無かろうと判断していた。 951 名前:<平成日本召還> ◆OZummJyEIo 投稿日:2006/09/21(木) 22 35 32 [ Nz0LbtT6 ] ○ Opening of war 編1 3/3 ダークエルフ族からの情報も上がってきてはいたが、それでも尚、そうは思えきれずにいたのだ。 2000年代初頭から外交の舵を、特定アジア諸国への迎合では無く対峙へと切った日本であったが、 それでも、旧日本帝國の支配が云々と聞けば、どうしても警戒してしまう面があったからだ。 そういう教育を受けてきたから。 そんな表現こそ、似つかわしいのかもしれない。 「予想外、と云うべきか?」 当然だろう。 日本――“帝國”に組する事は、この世界に於いて重大な罪に問われても致し方の無い事なのだから。 だがその言葉を否定するもの達も居た。 国際政治や外交に造詣の深い参加者であった。 その事に気づいた、技術畑出身の参加者が尋ねた。 違うのか、と。 その言葉に彼らはお互いの顔を見合わせて譲りあい、そして痩身の大学教授が口を開いた。 「ナニ、簡単な理屈だよ。ああ、“敵の敵は味方”と云うね」 大学教授は、血管の浮き出た手をヒラヒラとさせて笑う。 「敵?」 「そうだ。ダークエルフ族のレポートを見たかね? ボルドー商人と総称されている彼らは、その財を 洋上交易によって成り立たせている。物流だね。だが現在、海洋物流は 大協約 に属する列強諸国に よって掌握されている。この状況では儲けられる筈が無い」 「その理屈は判る。判るのだが、それにしても危険では無いのか? ボルドー王国のある北東ガルム地方は、 ロディニアの第14軍団程では無いにしても、有力な軍団が駐留しているのだぞ?」 「その軍団、 大協約 第7軍団が問題なのだよ。この 大協約 隷下の軍は、列強諸国から人的や経済的な 支援を受けてはいるが、その予算の大部分は独立独歩だ。言ってしまえば軍閥だ。或いは中共の 人民解放軍の如き連中なのだよ」 もはや懐かしさすらも感じさせる旧き隣国にして、第一の仮想敵国の名に失笑する参加者たち。 その小さな笑いが収まるのを待って大学教授は、ここまでは良いね? と問いかける。 咳払いやら頷いたりやらの同意を得た大学教授は、額をかるく揉んで、それから、手元のパソコンを操ると、 プロジェクターで壁にガルム大陸北東域の略地図を映した。 「余り精度の良くない地図だが、まぁ無いよりはマシだね? さて、件の 大協約 第7軍団の主力が 駐留する位置だが、北部の、小内海に面したブレストと云う港湾都市だ。レムリア王国時代には地方の 寒村だったらしい。が、駐留が始まってからは相当な発展をしてね、半世紀と少しの時間で人口70万を 超えた訳だ。その原動力は言うまでもなくだね? 大協約 第7軍団は主収入源として行っている交易 ――と言っても酷く荒っぽいものらしく、ガルム大陸での物産を安く買い叩いたり、或いは略奪した りしたものを列強諸国に売り飛ばす事が基本らしい。まぁ余談だね。 まぁそういう訳で、ボルドーは交易の中心から外れてしまっている訳だよ。うん、商人たちは頑張ってる らしいけど、まぁありていに言って 大協約 第7軍団は商売敵な訳だ」 「その程度で………」 「うん、そうだねソレだけでは無い可能性も高いね。“帝國”が当時のボルドー王国へ独占販売権を 与えた絹は、彼らに莫大な富をもたらしたそうだからね。金儲けの可能性も捨てきれないね」 何ぼなんでも。 皆が笑っていた。 それが正解、一番の理由である事に気づかぬままに。 そして翌日、交渉が始まる。
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Tune of Fear 魔法の音楽で周囲の敵に恐怖を与えます Tune of Fear ジェム 疲労 内部ID 146 0 5 使用 水中判定 効果 効果量 戦闘 Fear 5 主属性 主Lv 効果発生数 射程距離 Nature 1 1 0 副属性 副Lv 効果範囲 命中補正 - 0 15 0 領域 Lv 防御判定 抵抗判定 Enchantment 0 防御無視 専用国家 EA Pangaea, MA Pangaea, LA Pangaea ゲーム内説明文 This sinister tune frightens nearby enemies. 和訳 この不吉な曲は、周囲の敵に恐怖を与えます。 注記 PangaeaのPanの間に伝わる魔法の音楽の1つ。Tir na n OgのTuathaらを起源とする魔法の歌と違い、こちらは攻撃的で敵に影響を及ぼすもので構成されている。どれも味方を巻き込むことは無い。 これは周囲の敵に恐怖を与える。範囲の中心が常に自分の位置という問題はあるが、範囲はそこそこ。恐怖効果は説明書の効果通りではないらしいが、何にしても敵の撤退を早める効果であることは間違いない。 士気のシステム上、被害が全くないような相手に対して連発してもまず逃げてくれることはない。わざわざ1ターンを費やして、しかも敵のすぐ傍で使用する魔法としてはやや貧弱な効果と言わざるを得ない。 あえて使うのであれば、他の手段で敵に一定の被害を与えながらになるだろう。どちらにしてもこの魔法単独で何かを期待するのは難しい。 コメント 名前 コメント
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本ページでは2016年にリリースされた『Layers of Fear』(判定:良作)とリメイクとして2023年にリリースされた『Layers of Fear』(判定:シリ不)の双方を解説する。 なお、本ページでは2023年にリリースされた『Layers of Fear』については混同回避のため『Layers of Fear(2023)』と表記する。 Layers of Fear 概要 特徴 DLC Inheritance 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 Layers of Fear (2023) 概要(2023) 特徴(2023) 賛否両論点(2023) 評価点(2023) 問題点(2023) 総評(2023) Layers of Fear 【れいやーず おぶ ふぃあー】 ジャンル ホラーアドベンチャー 対応機種 Windows/Mac/Linux (Steam)PlayStation 4Xbox OneNintendo Switch 開発元 Bloober Team 販売元 Aspyr 発売日 【Steam】2016年2月16日【PS4】2016年10月13日【One】2017年2月28日【Switch】2018年3月29日 定価 【Steam】1,980円【PS4】2,648円【One】2,160円【Switch】2,000円 レーティング CERO C(15才以上対象) 備考 Switch版タイトルは『Layers of Fear Legacy』有料DLC『Layers of Fear Inheritance』あり2016年8月3日配信 判定 良作 概要 2016年に発売された一人称視点のサイコホラーゲーム。 舞台は画家の精神世界である屋敷となっており、屋敷を探索しながら画家の最高傑作の完成を目指すことになる。 制作に当たっては『Silent Hills』(未発売)のティザー広告作品である『P.T.』に影響を受けたとされている。 特徴 ゲームの目的としては、画家を操作してフィールドとなる屋敷内を探索していき、画家としての最高傑作を完成させることである。 画面は画家の一人称視点となるウォーキングシミュレーター。移動しながら、画面内のオブジェクトを操作することでゲームを進行させていく。 フィールドとなる屋敷は19世紀のヴィクトリア時代をモチーフとしており、建築、装飾等は少し古い雰囲気を醸し出している。 舞台は屋敷だが、概要でも述べたとおり、画家の精神世界の中の屋敷が舞台であるため、マップ構造は複雑怪奇となっており、屋敷そのものの雰囲気も進行と共に変容していく。 具体的に言ってしまうと、最初は全体的に綺麗であるが、後半になるとそこらかしらが壊れていたり、焼け焦げた跡や煤・タールなどにまみれた異質な環境になったりする。 ゲームの進行は基本的に一方通行であり、多くの場合、次のマップに進むとそれまで通ってきた扉に鍵が掛かり、前のマップに戻ることはできなくなる。 ただし、精神世界が舞台であるため、その仕様を逆手に取った「通ってきた扉が別の場所に繋がっている」「一度鍵が掛かるが、条件を満たすと鍵が解除され戻ることができる」というケースもある。 謎解きも若干存在するが、同一マップで完結するか、多くとも数マップ程度で完結する小規模なものばかりであるため、謎解きが難しくて詰んでしまうということはまず起こらない。 例外的に、序盤程度に得られる情報で、終盤の鍵を解錠する仕掛けが存在するが、あくまでアイテムが入手できるだけであるため、攻略上詰んでしまうことはない。 屋敷内には回収可能なアイテムが配置されている。ゲーム進行には影響しないが、本作の背景、画家の精神状況などを窺い知ることができ、ストーリー理解のためにはなるべく集めておく方がよい。 一方で、アイテムを入手したとき以外に画家の心情などが描写される場面はほとんどないため、どのような物語であるかについてもアイテムを入手しなければほぼ分からない。 アイテムを入手することである程度物語の概略が分かるものの、ある程度はプレイヤーの想像に委ねる形になっており、本作のストーリーについてはプレイヤー同士で様々な考察がなされている。 また、回収可能なアイテムというわけではないが、屋敷内の至る所に様々な絵画が設置されている。これらは基本的には実在する絵画であり、雰囲気作りに一役買っている。 ゲームは全6章構成となっており、章ごとにサブタイトルにもなっているキーアイテムを見つけ出すことが目的。 とはいえ、ゲーム進行は一方通行であるため、章を最後まで進めることでキーアイテムを入手し、キーアイテムを入手してアトリエに帰還し、画家の作品を完成に近づけていくといった流れとなる。 ストーリー進行そのものは一方通行であるが、エンディングはストーリーでの行動によって3パターンに分岐するマルチエンド方式となっている。 章ごとに戻ってくるアトリエには、これまでに入手したアイテムも設置されるため、これまでのアイテムを見返すことが可能となっている。 道中は、イベントを除けば敵に襲われることは一切なく、画家がやられてゲームオーバーになってしまうということもない。 一部のイベントで敵に襲われたり、高所から落下したりした場合は所定のポイントから再開することになる。 本作はオートセーブとなっており、章の途中でゲームを中断した場合は、アトリエから再開となるが、アトリエの扉を出た時点で、セーブされたマップに直通するようになっている。 DLC Inheritance 基本的には本編と同様であるが、操作するのは本編の主人公である画家の娘となる。 本編時点では画家の娘は幼少である(と思われる)が、本DLCにおける娘は少なくとも大人になっており、本編から更に時間経過した状態となっている。 舞台となる屋敷は本編序章に訪れる屋敷と同じである。なお、本編主人公の画家がどのような顛末をたどったか、本編のどのエンディングから繋がる話なのかなどは特に語られていない。 本編は完全に一本道であるが、本DLCでは本編序章で訪れる屋敷の各部屋を任意の順番で探索していくことができる。 もっとも、特定のポイントに到達すると精神世界に移行し、精神世界については本編同様基本的に一本道である。 とはいえ、本編ほど一本道にしたくなかったからか、特定の精神世界についてはプレイヤーの行動次第で攻略方法が大きく変わる。 全ての探索ポイントを巡ることで屋敷のとある場所に入ることができるようになり、その場所に到達することでエンディングになる。 本編同様、探索結果次第でエンディングが分岐する。また、特殊なエンディングも存在するため、エンディングは全3種となる。 評価点 丁寧な恐怖演出 ホラーゲームであるが、本作の最大のウリともいえるのが丁寧な恐怖演出である。 大きな音や急に何かが出現するといったいわゆるジャンプスケアもないわけではないが、本作では静かな変化、物音、雰囲気で恐怖や不安を煽ってくる演出が中心となっている。 周囲の変化についても、強制的に視線を変化させるというものではなく、何か物音がして振り返ると、いつのまにか通路が出来ていたり新しいオブジェクトが発生していたりと気付かせ方も丁寧であり、ごく自然に変化をプレイヤーに見せつけてくれる。 演出そのものもワンパターンに留まらず、行き止まりだからどうせ振り返れば扉が出現したりするだろうと見せかけて何度か視点を動かすことでようやく通路が出現する、といった具合にプレイヤーの思考を逆手に取った演出も存在する。 ジャンプスケアについても多用はされていないが、要所要所でしっかりと活用されており、静かな恐怖を中心としつつ、しっかりとホラーらしい急激な驚きも味わうことが出来る。 高い臨場感 屋敷やオブジェクトは美麗なグラフィックで描かれており、没入感を高めてくれる。 また、足音や環境音、きしみ音など効果音も丁寧に作られており、恐怖演出を高めるだけでなく、実際に屋敷を探索している雰囲気を高めてくれている。 物語そのものとはあまり関係ないが、そこら中に掛けられている絵画は実在するものであるため、そういった絵画を見ながら探索するのもまた一興である。 解釈の余地があるストーリー 作中では画家が何故精神世界を彷徨っているのか、その背景が直接語られることはないが、アイテムによってその背景をある程度読み解くことが可能である。 最終的に、何があったのかが明確に示されるわけではないため、解釈の余地はあり、様々な考察がなされている。 解釈の余地こそあれ、プレイヤーに丸投げということはなく、少なくともおおよその背景はゲーム内でしっかりと分かるよう配慮されている。 Inheritanceの評価点 一本道を極力解消している。 精神世界内については仕方ないが、少なくとも屋敷内の探索では自身が訪れたい順番で訪れることができる。 精神世界内についても一本道を極力避けようという工夫がされているマップは存在する。 プレイヤーの操作が要求されるイベントの追加。 屋敷内の特定のポイントで発生するイベントではプレイヤーが特定の操作を行うことが求められ、本編とは異なり操作次第で失敗してしまうこともある。 イベントによっては一定時間内に特定の行動を取らないと失敗するものもあり、ただイベントを見ているだけでは済まなくなっている。 もっとも、プレイヤーの技術が問われる高難度のイベントというものは存在しないため、何度も失敗を重ねてしまうということにはならない。 賛否両論点 ゲーム進行が一方通行で一本道 基本的に本作はストーリーについては一方通行であり、かつ一本道。行動によってエンディングが異なるものの、どのような行動をとっても道中はほとんど変化がない。 イベントで襲われると所定のポイントから再開することになるが、基本的には襲われたポイントの直後で合流するため、ルートの違いはほとんどない。 例外的に第5章ではルート選択が存在するものの、こちらもその後いくつかのマップが変化するだけであり、その後はやはり合流してしまう。 屋敷が舞台であるものの、上述の通り、精神世界が舞台であるため、行ったり来たりすることもできない。 謎解きも基本的には同一マップで完結してしまうため、いくつかのマップをまたいだ大規模な謎解きは存在しない。もっとも詰んでしまうことが無いのは考えようによってはメリットだが。 とはいえ、一方通行であるため、どのように進めばいいか迷うこともなく、道すがらの恐怖体験に集中することができるという点はメリットである。 基本的に本作ではストーリー中の分岐はほぼなく、行動によってエンディングが異なってくるのみである。 第5章でルート選択が存在するが、その後少しのマップが変化するだけであり、ある程度で直ぐに合流することになる。 フィールドは屋敷といったが、上述の通り、精神世界が舞台であるため、決められた屋敷内を自由に探索するといった形式にはなっていない。 この都合上、謎解きについてはそれ程大がかりなものは存在しない。謎解きで詰んでしまうことはないというのはメリットと言える。 緊張感が薄い 道中ではイベントを除き敵に襲われることがなく、かつ襲われたとしてもゲームオーバーになってしまうことがないため、緊張感がない。 時間制限がある場面もないため、怖いと感じたら小休止を挟むことも容易である。 イベントで敵に襲われる場面についても、急に襲われるというケースは皆無であるため、身構える余裕は十分に用意されている。 ジャンプスケアは要所要所で活用されているものの、数が少ないことは否めないため、敵に襲われることがないことも相まって緊張感は薄くなりがち。 もっとも、敵に襲われずに自分のペースで探索できるからこそ、ホラーが苦手であるが、なんとか完結させることができたというプレイヤーも少なくなく、否定意見がないわけではないが、静かな恐怖こそ本作の醍醐味であるという評価点の側面も大きい。 ゲームそのものが短い ゲームそのものは1章辺りが3,40分程度であり、全体で見ても3~4時間程度でエンディングに到達出来る。 マルチエンド方式であるが、プレイヤーの技術が問われる場面が皆無であるため、2周目以降のプレイはより短時間でクリアできるため、3周プレイするとしても10時間ほどで全て見終わってしまう。 Inheritanceの賛否両論点 触れるとアウトなギミックの存在 特定のエリアでは、触れると意識を失って所定のポイントからやり直すことになる移動性のギミックが存在する。 ギミックのルートは決まっており、プレイヤーを狙ってくるわけではないのだが、移動中に前方から来ることもあるため、回避する間もなく衝突してしまうことも少なくない。 本編にはない緊張感を生み出しているともいえるが、単に邪魔という意見も多い。 問題点 2周目以降のプレイがだれがち 進行が一方通行であり、いわゆるプレイヤーのゲーム技術が問われる場面もないため、どのような演出があるか分かっている2周目は作業感が強くなる。 視線移動によるイベントは場合によっては見過ごすこともあるかもしれないが、大抵のイベントは進行上必須となるため見過ごしたイベントを探すために周回する必要もあまりない。 マルチエンドであるが、道中はほとんど変化がないため、見過ごしたアイテムを探しながらとはいえ、作業プレイとなってしまいがち。 エンディングの条件が分かりづらい エンディングは全部で3パターンあるが、エンディングの条件が非常に分かりづらいため、攻略情報なしだとなかなか辿り着くのは困難。 条件を満たさないと辿り着くエンディングはいわゆるバッドエンドといって良い内容だが、大抵のプレイヤーはこのエンディングに辿り着くことになる。 一部感覚的に優しくない演出がある 3Dのホラーゲームということで元々酔いやすいのは確かだが、一部のギミックは非常に酔いやすく、グラフィックが美しいこともあり余計に3D酔いを誘発する。 特に最終盤には、プレイヤーが操作せずともカメラが横回転を続けるという一見するとバグのようなギミックが存在するため、かなり酔いやすい。 そのようなギミックがある場所に限ってアイテム探しをしなければならないため、酔いやすいプレイヤーにとっては最後にして最大の関門となりかねない。 酔い以外でも、中盤には電話の音が逆再生で流れる場面や、終盤に急激な大音量のピーという音が鳴る場面があり、イヤホンやヘッドホンでプレイしているとかなりきつい。 特に逆再生のシーンは謎解きも兼ねた場面であるため、謎が解けないと、ずっと聞き続けることになる。 感覚的に問題がある謎解きではないが、金庫を開ける謎解きについては答えとなる数字が分かっても金庫の開け方が分からず開けられないプレイヤーもいたようである。 ダイヤル式の金庫の開け方(*1)が分かれば問題なく開けられるのだが、何度も同じ方向に回し続けて全然開かないと悩んだプレイヤーも少なくないだろう。 Inheritanceの問題点 セーブポイントが少ない 本編同様特定のポイントを訪れた際にはオートセーブされ、再開時にはそのポイントからやり直すことができるが、本編と異なり、再開時のポイントが屋敷の玄関であるためか、精神世界内では一切オートセーブがされない。 一度精神世界内に入ると、数十分程度掛かるため、一番オートセーブを活用したいシーンでオートセーブが活用できないという本末転倒なことになっている。 精神世界の視界がかなり見づらい 屋敷内の通常時は、本編と同じ視点であるため問題ないが、精神世界では画家の娘の幼少期を想定しているため、かなり視点が低くなり画面が見づらい。 また、全体的に画面上部は靄が掛かったようになっているため、余計目が疲れやすく酔いやすい。 隠しエンドの条件がかなり鬼畜 作中に登場するアイテムを集めた上で、特定の行動を取る必要があるのだが、はっきり言って攻略情報なしで気付くのはかなり難しい。 本編のエンディング条件についても難しいが、こちらはそれに加えて普通にゲームクリアを目指すだけでは到達できないのでより難易度が高くなっている。 + 隠しエンドの到達条件(ネタバレ注意) 簡単に書くと以下の通りの条件となる。 隠しエンドに到達するためには、屋敷内や精神世界内に存在する9つの絵を全て集める必要がある。 アトリエの壁に飾られている絵は並び替えることが可能であり、壁の模様と絵が合うように並び替える。 その後、絵を懐中電灯で30秒照らした後ライトを消すと特定の地点を指す地図が照らし出されるため、そのポイントを調べる アトリエの壁には絵が飾られるが、まず並び替えることに思い至りづらい(本編ではその場所にネズミの絵が飾られているが並び替えることが出来ないため)。 その上で、30秒間懐中電灯で照らすという行動を取る必要がある。一応、パズルを完成させた時点で娘が何か他に条件があることを示唆する発言をするものの、ずっと懐中電灯で照らし続けるという行動そのものはノーヒントである。むしろ、何をすればいいのか悩み続けた結果、偶然発見するケースが多いだろう。 総評 雰囲気を楽しむホラーゲームという表現がピッタリくる一作。 綺麗なグラフィックと丁寧な環境音によりプレイヤーをゲームの世界に没入させ、物音等で視線を誘導し、静かにフィールドを変化させプレイヤーに恐怖や不安を与えてくれる。 特に視線誘導は丁寧であり、変化を見落とすことなくプレイヤーがどのような視線移動をするかをしっかりと計算した上でギミックを配置してくれている。 ホラーゲームとしては敵に襲われないことから緊張感は少なめであり、プレイ時間も5時間もあればほぼエンディングに到達出来てしまうのが難点。 とはいえ、ホラーは苦手、敵に襲われるのが嫌、というプレイヤーが雰囲気を楽しみながら遊ぶのであれば打ってつけである。 余談 2016年8月3日には有料DLCである『Layers of Fear Inheritance』が配信された。 本編の主人公である画家の娘が主人公であり、娘視点から家族の姿が描かれている。 2019年5月28日には次回作というべき『Layers of Fear2─恐怖のクルーズ』(以下、『2』と表記する)がリリースされた。 主人公は俳優となっており、本作との直接的な繋がりはない。 なお、『2』では本作と異なり、道中で敵に襲われゲームオーバー(直前からやり直し)になるギミックが実装された。 2023年6月15日には本作と『2』をUnreal Engine 5でリメイクした『Layers of Fear』(以下、本作と区別するため『2023』と表記する)が発売された。詳細は後述。 タイトルは本作と同名であるが、2022年に『2023』が発表されてからはSteam版の本作のタイトルが『Layers of Fear (2016)』に変更された(*2)。 Layers of Fear (2023) 【れいやーず おぶ ふぃあー】 ジャンル ホラーアドベンチャー 対応機種 Windows/Mac(Steam) 開発元・販売元 Bloober Team 発売日 2023年6月16日 定価 3,400円 判定 シリーズファンから不評 概要(2023) 2016年に発売された初代『Layers of Fear』(以下『1』)と2019年に発売された『2』の双方をリメイクした上で追加シナリオを加えてリリースされた『Layers of Fear』シリーズの完全版ともいうべき作品。 初代のDLCである『Layers of Fear Inheritance』も標準収録されている。また、ゲームエンジンとして「Unreal Engine5」を用いたことがしきりに喧伝されている(『初代』は「Unity」、『2』は「Unreal Engine 4」)。 リリース後には無料追加シナリオも加わり、シリーズを総括する作品として仕上がっている。 特徴(2023) 基本的なゲームの流れとしては新規シナリオである「作家の物語」→『1』のシナリオである「画家の物語」→『2』のシナリオである「役者の物語」といった順序で進んでいく。 正確には、作者の物語は本編中に少しずつ挟まっていく形。「役者の物語」を終えた後で「作家の物語」も結末に辿り着く仕組みとなっている。 『1』と『2』の物語は、本作ではこの作家が書いた作品としてストーリーが進行していく。 なお、『1』のDLC『Inheritance』にあたる「娘の物語」と、追加シナリオである『1』の主人公の妻にフォーカスを当てた「音楽家の物語」の2つは「画家の物語」をクリアした後の「作家の物語」内において選択することができるが、本編においてクリアは必須ではない。 なお、「画家の物語」、「役者の物語」、「娘の物語」、「音楽家の物語」についてはそれぞれ一度本編をクリアすればシナリオセレクトから遊ぶことも可能なので、「娘の物語」、「音楽家の物語」についてはシナリオセレクトから遊ぶのも手。 ゲーム性についてはこれまでのシリーズと基本的に同じであり、主人公を操作しマップを探索していくホラーゲーム 大きな変更点として、『1』に相当する「画家の物語」や『2』に相当する「役者の物語」において手持ち品としてランタンや懐中電灯が追加されたことが挙げられる。 ランタンなどは単純な光源として利用出来るだけでなく、一部のギミックの除去・移動や、追いかけてくる敵が出現する場面では、一時的に敵を足止めする効果も持つ。 いずれの使い方をしたとしても、ランタンなどは一定時間使うと、クールタイムが発生しその間は利用できないデメリットがある。クールタイムが発生したときの効果音が意外と大きくてホラー要素ではないはずなのに驚かされるのも特徴的。 「画家の物語」についてはかなり大胆なリメイクが施されている。 元々『1』は道中のゲームオーバー要素がなく、ホラー要素のあるウォーキングシミュレーターという趣が強かったが、『2』同様に主人公を追いかけてくる敵が出現する箇所があり、そのような敵に触れるとゲームオーバーになる(『2』同様、直前からやり直しとなる)。 これに伴ってか、『1』の一部イベントにおいて、選択次第では画家が襲われたとしても、そのまま普通にゲーム進行していた(エンディングに影響)が、そのようなイベントも全部排除され、襲われた場合には等しく直前からやり直しとなる。 その他、マップ構造についても一部『1』と同様の構造・ギミックも一部残っているものの、ほとんど別物といっていいほどに変化しており、ベースストーリーは大きく変わらないものの、もはや別ゲームと言っていいほどに大胆なリメイクが施されている。 + 大きな変更点の一例 ゲームオーバーの概念が存在する(既述の通り) もっとも、発生した時点でタイトルに戻されるわけではなく、直前のポイントからやり直しとなるだけである。 エンディング分岐に影響するポイントが分かるようになった 当該ポイントの直前のエリアには壁に天秤のマークが描かれており、分岐ポイントを過ぎた(分岐が確定した)段階で左右どちらかに傾いた天秤マークが壁などに描かれることでどちらの分岐に移行したかが分かるようになっている。 なお、どちらに分岐したかによって直後にネズミの絵が見つかるか、家族の写真が見つかるかが決まるようになっている。 敵に襲われるエリアが存在する(既述の通り) 全てのエリアで敵に襲われるわけではない。襲われるとゲームオーバーになる。 単純に敵から逃げるだけのエリアは少なく、敵を避けながら謎解きをしなければならないことが多いため、焦らされることに。 なお、セーフモードをオンにすれば襲われてもゲームオーバーにならない(敵に触れる直前に敵が消滅する)が、襲われるエリアそのものはなくならない。 2章と3章の最後に入手できるアイテムが逆転している 2章は寝室、3章は地下でそれぞれキーアイテムを入手する展開であり、この展開そのものはおおよそ変わらないのだが、入手できるアイテムはそれぞれ入れ替わっている。 理由は不明だが、タイトルを見る限りアイテムが入れ替えられたのは意図的なものであり、不具合というわけではない。 ランタンを用いて消すことが出来るギミック「こだま」の登場 こだまは赤黒い色をしているため、発見はしやすい。 消すことでアイテムが入手できたり、道が開通したりすることもある。 その他マップ構成等は大きく変化 中盤の逆再生の電話音や、終盤の大音量のピー音、最終盤の勝手にカメラが回転するシーンなど、視覚的、聴覚的に気持ち悪くなりがちなシーンはカットされている。 「役者の物語」についてはおおまかな内容は『2』と同様(*3)だが、上述のとおり、懐中電灯が追加されており一部ギミックの追加などがなされている。 上述の通り、懐中電灯が追加されており、こちらでは主にマネキン操作で用いる。 「娘の物語」については基本的に『Inheritance』と同じ。 追加された「作家の物語」については、本シリーズを総括する物語となっている。ストーリーの中で「画家の物語」や「役者の物語」を挟みながら本作の世界観を総括する内容となっている。 作家の物語はゲーム開始直後、「画家の物語」の途中、「画家の物語」の終了後、「役者の物語」の途中、「役者の物語」の終了後の全5回に分けて展開される。 なお、作家の物語については展開が特殊であるためか、シナリオセレクトで遊ぶことはできない。 無料アップデートで『2』の物語の監督にフォーカスした「監督の物語」が追加された。こちらはシナリオセレクトから遊ぶことが可能。 賛否両論点(2023) 「画家の物語」(『1』)の大幅なリメイク 『2』の際にかなり否定意見が多かった敵に襲われるイベントだが、本作では『1』の「画家の物語」にも逆輸入される結果となった。 『1』の静かな恐怖こそが本シリーズの売りであると考えるプレイヤーは『2』の問題点の最たる例として敵に襲われることを挙げるケースが多く、結果的に「画家の物語」にまでそのシステムが導入されてしまったことに大いに落胆することとなった。 『2』と異なり撃退する手段は用意されているが、あくまで一時的な撃退に留まることや、使い過ぎると撃退するまでの間にクールタイムが発生してしまうこともあるため、ある程度プレイヤースキルが問われる一面もある。 また、ゲーム中のマップやギミックについても『1』から大きく変更されており、新設されたギミックももちろんあるが、削除されたギミックもある。 全体的に「画家の物語」は『1』のリメイクというより、もはや世界観やストーリーを同じとした別作品といって良い程に変更されており、元々の『1』のゲーム性が好きだったプレイヤーからは厳しい声が聞かれることが多いものとなっている。 新鮮に遊べるという側面はあるが、「そもそも、『1』をそのままグラフィック面のブラッシュアップしてくれるだけで良かった」という声や、「本作は本作で悪くないが、『1』は『1』で良かった」という声もあり、『1』と別物であることに対する評価は否定寄りで二分しているといえよう。 本ページの『1』の問題点にも記載のとおり「緊張感がない」ことが『1』の難点と考えるプレイヤーにとっては敵に襲われてゲームオーバーになる可能性がある『2』のシステムは評価点ともいえるが、比較的少数意見というのが実情である。 セーフモードをオンにすれば襲われてゲームオーバーになってしまうことは防げるが、イベントそのものは無効化できないため、『1』の静かな雰囲気が気に入っている人にとっては余計気になるところ。 また、『1』の終盤で襲われるイベントについては、イベントの状況から襲ってきた相手から逃げるか、それとも逃げずに留まるかの葛藤を生み出すシーンとなっており、本作でも同様のイベントがあるものの、本作では襲われるとゲームオーバーになってしまうため留まる選択を取ることが出来ない。『1』を知っていると余計に気になる場面といえる。 作家の物語 本シリーズを総括する物語であり、物語そのものは短めであることを除けば本作の雰囲気にマッチしているといえるためあまり問題とはされない。 ただ、作家の物語はストーリー中に挟まる形式であるため、テンポはあまり良くない。 特に「画家の物語」の途中(3章と4章の間)や、「役者の物語」の途中(2章と3章の間)に挟まってくるため、それぞれの物語に没頭している中で唐突に「作家の物語」が挿入されてくるためテンポが悪く、場合によっては早く「画家の物語(役者の物語)」に戻してほしいと感じてしまうことも。 ストーリー展開的に作家が画家の物語や役者の物語を記している間を切り取ったのが作家の物語だと思われるのだが、せめて「画家の物語」や「役者の物語」の最中に挿入しないでほしいというのが実情。 上述の通り「作家の物語」はシナリオセレクトで遊ぶことはできないため、作家の物語だけにフォーカスを当てて遊ぶことができないのも残念なところ。 評価点(2023) 新規追加された物語 「画家の物語」の画家の妻にフォーカスした「音楽家の物語」や「役者の物語」の監督にフォーカスした「監督の物語」は評価が高い。 特にシリーズでも人気が高い『1』をより掘り下げる「音楽家の物語」についてはかなり好評価である。 「画家の物語」はフルボイスになった 手紙など、『1』ではボイスが付いていなかった部分にもボイスが宛がわれているため、雰囲気作りに一役買っている。 画質が上がった 特に「画家の物語」は大幅に表現力が上がっており、屋敷内の雰囲気や小物などがリアルになっている。 一方で、後述の通り画面が暗くなっているのに折角の高画質化について分かりづらいのは難点といえるか。 「画家の物語」の一部演出がカットされた 『1』で問題視された演出(『1』の問題点参照)については別のイベントに置き換えられている。 問題点(2023) 画面がかなり暗くなった ランタンや懐中電灯が新登場したためか、全体的にゲーム画面が暗くなっている。 これらのアイテムが入手できるまではそれ程暗くないのだが、入手してからはあからさまに暗い場面が増える。 ランタンや懐中電灯は利用中はバッテリーが減少し、なくなると一定時間使えなくなる仕様であるためバッテリーが無くなる度に視界が悪くなることを繰り返さざるを得なくなる。 使えなくなる時間はそれ程長いわけではないものの、そもそも一部の敵が襲いかかってくる場面以外ではバッテリーの必要性がないため、単に暗所を照らすだけでバッテリーが無くなっていくシステムは不親切といわれても仕方ない。 ギミックを解除する際にはランタンなどを照射することになるが、バッテリー残量が少ないと途中でリチャージの時間が発生してしまいテンポを損なう。正直、バッテリー要素が重要となるのは「襲いかかってくる敵をランタンや懐中電灯で照射することで動きを鈍らせる」場面のみであり、そういった場面は限られているため、他のシーンではバッテリー要素は面倒くささを強いるのみである。 画面の明るさは調整可能だが、シナリオ中に画面の明るさを調整する場合、かなり暗い場面が多い「画家の物語」最終章の後に明るい場面が多い「役者の物語」第1章が来るため調整した結果、眩しすぎるという事態も引き起こしやすい。 進行不能バグが存在する 「画家の物語」の3章の特定の部屋において、部屋内のアイテムを入手するまで扉が解錠されない仕掛けが存在する場所があるが、本作では1度アイテムを取ると、一部を除き2周目以降に再配置されない仕様があり、該当する部屋のアイテムも再配置されないため、2周目以降に該当する部屋に入ってしまうと部屋から出ることが出来なくなってしまう。 その部屋は進行に必須ではないいわゆるアイテムがあるだけの部屋であるため、2周目以降にその部屋に入らなければ済むだけの話であるが、一度アイテムを取った後に入ってしまうと確実に出られなくなるためかなり致命的な不具合といえる。 本作は自動でセーブされるポイントが複数あり、直前の部屋でセーブされる、かつその部屋に入った時にはセーブされないため、メインメニューに戻ってやり直せば被害は少ないのがせめてもの救いである。 一部不自然な翻訳がある 海外製のゲームであるため、致し方ない点ともいえるが、『1』の時よりも違和感のある翻訳が多くなってしまっている。 特に気になるのは『画家の物語』の終盤で嫁が主人公に話しかけているであろう場面で「あなた」ではなく「君」と呼びかけたり、とあるアイテムを入手したときの主人公の「開けやがれ」という訳だろうか。 特に後者のアイテム入手時の台詞は『1』で同じものが存在しこのときは「開けろ」という訳であった。主人公は語気が荒れる場面もあるが、少なくとも「開けやがれ」といったような口調がそれまで一切存在しないため気になるところ。 総評(2023) 『Layers of Fear』シリーズの完全版として出された作品であるが、結果的には改変が多く見られる内容となっている。 画質の向上など評価出来る点は確かに存在しており、改変されたギミックもリメイクではない一つの作品として評価するのであれば決して悪いものではない。 ただ、特に本シリーズにおいて人気であった『1』の良さを殺す改変が多くなっており、『Layers of Fear』のファン、ひいては『1』のファンからは落胆されがちな一品である。
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ホスト× クライアント〇 日本部屋〇 弾が止まらなくなり、ショットガンやLSを延々打ち続けるバグ。すごい迫力がある。 自動的に出ている弾に判定はない。 ショットガン連射の方法 1 まず、部屋を立てるときに武器をドーンハンマーにチェンジしておく 2 ランサーを捨て、ドーンハンマーを拾う 3 トロイカのところへ行き、XとRTを同時押ししてトロイカを持つ 4 もう一度Xを押してトロイカを離したときにジジッジジッとドーンを起動しているときの音がでれば成功 5 その状態のままショットガンに変えると凄まじい弾痕がつくのが見えるはず 6 ショットガンを一発発射して終了(一発発射しないと他の人には見えない) 他のひとからみるとこんな感じ 武器をショットガンからLSやトルク、ブームに変えても同じことができる。 連射してる状態で違う武器を拾ってもおk。
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ホスト× クライアント〇 日本部屋△(5,6人集まれば可能) 空中に浮きながらカバーするバグ。 これだけではなんの役にも立たないバグだが、スカイダイブに移行できたり、普通はいけないようなところにワープできたりする。 基本的にカンフーフリップの要素を使う。方法は二つ。 一つ目のやり方(可能な場所が限定される) 1 マントルできる障害物にカバー 2 ↑を押し、マントルアイコンを表示させたら、素早く↓、Aの順で入力 3 少し浮き上がったらAで再びカバーにつく。成功すると空中でカバーしている このやり方だと成功する場所が限定されるが、ポイントによってはスカイダイブに移行できるのでほぼ全てのマップでスカイダイブが可能になる。 二つ目のやり方 1 マントルできる障害物にカバーし、カメラを上空を眺めるアングルに変える 2 ↑を押し、マントルアイコンが表示されたら↓+A同時押し 3 少し浮かんだら、↑+Aを押すとキャラが天高く飛び上がる 4 着地したら即、マントルできる障害物に再カバー 5 成功すると空中でカバーできる フォースマウントの状態で再度フォースマウントすると稀にワープすることがあり、 ありえないようなところにもいける。
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ホスト〇 クライアント〇 日本部屋〇 グリッドロックの車の上に登れてしまうバグ。 意識しなくてもこのバグが成功してしまうこともある。 1 ブームショットの近くに置いてある車の近くに行く 2 画像と同じような場所に立ち、ABABABABABAB・・・と交互にすばやく連打する 2 成功すると キャラが突然空中にカバーして車の上にいける